日高とヒュッゲな山旅〜1日目。

日高山脈といえば、深くて険しく、アプローチが長く、
なんといっても凶暴なヒグマがいっぱいいます。
なので憧れはあったものの、つい行きそびれていました。
そこにお誘いがあり、飛び上がって喜んだのが夏のこと。
北戸蔦別岳から戸蔦別岳、そして日高の最高峰である幌尻岳へ。
山が錦に染まるもっとも美しい季節に決行となりました。

「俺のいちばん好きな山なんだ。最後に登りたくてね」
とヨシさん。70歳を越えて登山は今年限りと思い定めたよう。
私は、お酒に酔いながらそれは楽しそうに話してくれる
ヨシさんの山談義が好きで、山に行かないヨシさんが想像できません。
きっと来年も一緒に登っているんじゃないかな。

2泊3日の山旅の初日は、
秋晴れの澄んだ青空が広がって絶好の登山日和。
今日の目的地は、北戸蔦別岳のテン場です。
最初は沢沿いの登山道だけど、水量が少ないので渡渉は簡単。
と思っていたら足を滑らし、危うく川の中に尻餅つくところでした。
ここで転んでいたら沢屋じゃないとリーダーに笑われます。

途中、水が湧きでるトッタの泉で
3日分の飲み水を調達しました。
さすがに重く、快調に飛ばしていた面々もみんな失速。
でも急登を越えて稜線に出ると、
目の前の風景に疲れがふっとびました。
幌尻岳の威容が青空にくっきり。
なんてかっこいいんだろう。

その夜は、眺めのいい場所を選んでテントを張りました。
ヒロコさんとタニくんが料理してくれて、
ジンギスカンとか焼肉とか豪華メニューで宴会。
雲海に包まれた山々に見とれながら、食べて飲んで笑って。
そしてお腹が満たされた頃、ヨシさんの昔話が始まるのです。

タイトルとURLをコピーしました